
こんにちは、株式会社植田建設です🏗️
建設業界で長年仕事をしていると、お客様から「コンクリートって呼吸するんですか?」という質問をよくいただきます。一見すると硬くて頑丈なコンクリートが「呼吸する」なんて、不思議に思われるかもしれませんね。
実はこれ、本当なんです✨
今日は、私たち植田建設の現場経験をもとに、コンクリートの「呼吸」のメカニズムについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。これを知ることで、建物のメンテナンスや住まいの快適性についても理解が深まりますよ。
コンクリートが「呼吸する」とはどういうこと?🤔
呼吸のメカニズムを理解しよう
コンクリートの「呼吸」とは、人間のように酸素を取り込んで二酸化炭素を出すことではありません。建築用語としての「呼吸」は、コンクリート内部と外部の間で空気や水蒸気が行き来する現象を指します。
私たちが一宮市内で手がけた住宅リフォームの現場でも、お客様にこう説明しています。「コンクリートは目に見えない小さな穴がたくさん開いた、スポンジのような構造をしているんです」と。実際、コンクリートの内部には無数の微細な隙間(気孔)が存在していて、これが「呼吸」を可能にしているんですね。
この性質は、建物の耐久性や居住性に大きく影響します。例えば、完全に密閉された素材で家を建てたら、内部に湿気がこもって結露やカビの原因になってしまいます。コンクリートの「呼吸」は、建物を健康に保つための重要な機能なのです。
透湿性と透気性の違い
ここで専門用語を2つご紹介します。**透湿性(とうしつせい)と透気性(とうきせい)**です。
透湿性とは、水蒸気(気体の状態の水)を通す性質のこと。一方、透気性は空気そのものを通す性質を指します。コンクリートは主に透湿性に優れた材料です。つまり、液体の水は通さないけれど、水蒸気なら通すということです。
私たちが工事を行う際、この違いを理解しておくことはとても重要です。なぜなら、防水と透湿のバランスを考えた施工をしないと、建物の寿命が縮んでしまうからです。愛知県の梅雨時期のような高温多湿な環境では、特にこの性質を活かした施工が求められます。
コンクリートの内部構造を見てみよう🔬
ミクロの世界に隠された秘密
コンクリートがなぜ呼吸できるのか、その答えは内部構造にあります。
コンクリートは、セメント・水・砂・砂利を混ぜ合わせて作られます。この混合物が化学反応(水和反応といいます)を起こすことで、徐々に固まっていくのです。しかし、この固まる過程で、すべての隙間が完全に埋まるわけではありません。
私たちの現場で実際に観察すると、コンクリート内部には次のような隙間が存在しています:
- 毛細管空隙: 髪の毛よりもはるかに細い管状の隙間
- ゲル空隙: セメントゲル(接着剤のような物質)の中にある微細な隙間
- エントラップトエア: 混練時に巻き込まれた空気の泡
- エントレインドエア: 意図的に混入させた微細な空気の泡
これらの隙間の大きさは、ナノメートル(1ミリの100万分の1)からミリメートル単位まで様々です。特に毛細管空隙は、水蒸気の移動に大きく関わっています。
水セメント比が呼吸に与える影響
コンクリートを作る際、水とセメントの比率(水セメント比)は非常に重要です。私たち植田建設では、用途に応じて適切な配合を選択しています。
水セメント比が高い(水が多い)コンクリートは、固まった後に多くの隙間が残ります。これは呼吸しやすい反面、強度が低くなる傾向があります。逆に水セメント比が低い(水が少ない)コンクリートは、密度が高く強度に優れますが、透湿性はやや低下します。
例えば、基礎工事では強度と耐久性を重視して水セメント比を低めに設定します。一方、内装の仕上げ材として使用する場合は、ある程度の透湿性を確保した配合を選ぶこともあります。このバランス感覚が、長年の経験で培われた私たちの技術です。
乾燥後も呼吸が続く理由とは?💨
完全に乾くことはない?
「コンクリートは完全に乾燥しても呼吸を続ける」と聞くと、矛盾しているように感じるかもしれませんね。でも、これには明確な理由があります。
実は、コンクリートは表面上乾いて見えても、内部には常に一定量の水分が残っています。コンクリートが完全に乾燥するには、理論上、数十年から100年以上かかるとも言われているんです。私たちが手がけた築30年の建物の改修工事でコア抜き(コンクリートの一部を円柱状に抜き取る調査)を行った際も、内部にはまだ湿気が確認できました。
これは、コンクリート内部の毛細管空隙に水分が保持されているためです。この水分が環境の変化に応じて移動することで、「呼吸」が継続されるのです。
湿度変化に応答する仕組み
コンクリートの呼吸は、周囲の湿度変化に応じて自動的に調整されます。これを調湿機能と呼んでいます。
室内の湿度が高くなると、コンクリートは空気中の水蒸気を吸収します。逆に乾燥すると、蓄えた水分を放出します。まるで天然の除湿器・加湿器のように働くんですね。
私たちが一宮市内で施工した住宅では、この性質を活かして快適な室内環境を実現しています。特に、打ちっぱなしコンクリートを内装に採用した事例では、お客様から「夏はさらっとしていて、冬は過度に乾燥しない」と好評をいただきました。
この調湿機能は、木材や珪藻土と同様、自然素材としてのコンクリートの大きな魅力です。ただし、表面に防水塗装やビニールクロスを貼ってしまうと、この機能は発揮できなくなるので注意が必要です。
呼吸する性質がもたらすメリット🌟
建物の耐久性向上につながる
コンクリートの呼吸は、建物を長持ちさせる重要な要素です。
内部の湿気が適度に排出されることで、鉄筋の錆や凍害(寒冷地で水分が凍結膨張してコンクリートを破壊する現象)を防ぐことができます。愛知県は比較的温暖ですが、冬場の結露対策としても、この透湿性は役立っています。
私たちの経験では、適切に呼吸できる状態を保っているコンクリート構造物は、メンテナンスの頻度が少なく、長期的なコストも抑えられる傾向があります。株式会社植田建設では、「地域とともに未来を築く」という経営理念のもと、100年先まで使える建物づくりを目指しており、この透湿性の活用は欠かせない技術です。
室内環境の快適性
先ほども触れましたが、コンクリートの調湿機能は室内環境を快適に保ちます。
日本の住宅で問題になりやすい結露やカビは、湿気のコントロールができていないことが原因です。コンクリートが呼吸することで、過度な湿気を吸収し、室内を適度な湿度に保ってくれるのです。
ある工事現場で、お客様から「最近の住宅は気密性が高すぎて息苦しい」というご相談を受けたことがあります。そこで、打ちっぱなしコンクリートの壁を一部採用し、呼吸する素材を活かした設計を提案しました。完成後、「空気が違う」と喜んでいただけたのは、建設会社として大きな喜びでした。
エコロジーな側面
近年、環境への配慮が重視される中、コンクリートの呼吸は省エネルギーにも貢献します。
調湿機能により、エアコンや除湿機の稼働を減らせるため、電気代の節約になります。また、結露を防ぐことで建物の寿命が延び、建て替えの頻度が減ることは、資源の節約にもつながります。
私たち株式会社植田建設は、「地域貢献」を会社方針の一つに掲げています。環境に優しい建設を通じて、一宮市、ひいては愛知県全体の持続可能な発展に貢献したいと考えています。
呼吸を妨げないための施工上の注意点⚠️
仕上げ材の選択が重要
コンクリートの呼吸を活かすためには、表面に施す仕上げ材の選択が重要です。
ビニールクロスや樹脂系の塗料で完全に覆ってしまうと、透湿性が失われてしまいます。私たちの現場では、透湿性のある塗料や、珪藻土、漆喰などの自然素材を組み合わせることをお勧めしています。
例えば、丹陽町で手がけた商業施設の工事では、コンクリート打ちっぱなし部分に透湿性のある撥水剤を塗布しました。これにより、汚れや水の浸入は防ぎつつ、水蒸気は通すという理想的な状態を実現できました。お客様からは「メンテナンスが楽で、しかも室内環境が良い」と高評価をいただいています。
防水と透湿のバランス
建設において難しいのは、防水性と透湿性のバランスです。
屋根や外壁など、雨水の浸入を防ぐ必要がある部分では、しっかりとした防水処理が必要です。しかし、完全に密閉してしまうと、内部からの湿気が逃げられなくなります。
私たち植田建設では、「品質向上」を方針として掲げており、この難しいバランスを実現する技術を日々磨いています。具体的には、外側に防水層を設けつつ、内側には透湿性のある材料を使用する多層構造を採用することが多いです。また、通気層を設けることで、コンクリート表面から出た水蒸気を外部に排出するルートを確保します。
これらの技術は、単に教科書的な知識だけでは実現できません。愛知県特有の気候(夏は高温多湿、冬は比較的乾燥)を理解し、長年の現場経験を活かした施工が必要なのです。
施工時の養生管理
コンクリートの性質を最大限に活かすためには、打設直後の養生(ようじょう)が極めて重要です。
養生とは、コンクリートが適切に硬化するまで保護・管理することです。急激に乾燥すると、表面にひび割れ(クラック)が入り、そこから水が浸入して耐久性が低下します。
私たちの現場では、打設後すぐにシートで覆ったり、散水したりして、適度な湿度を保ちながらゆっくりと硬化させます。特に夏場の炎天下では、この養生管理が品質を左右する重要な作業になります。
「安全第一」とともに「品質向上」を掲げる株式会社植田建設では、どんなに小さな工事でもこの養生を丁寧に行います。これが、長持ちする建物づくりの基本だと考えているからです。
よくある誤解と正しい理解📚
「コンクリートは水を通さない」は半分正解
「コンクリートは防水材料だ」と思っている方も多いのですが、これは半分正解で半分間違いです。
確かに、コンクリートは液体の水に対してはある程度の抵抗力があります。しかし、完全な防水材料ではありません。長時間水にさらされれば、毛細管現象によって内部に浸透していきます。
私たちが地下室の工事を行う際は、コンクリートの外側に必ず防水層を設けます。これは、コンクリート単体では地下水の浸入を完全には防げないからです。一方で、内側からの湿気は逃がす必要があるため、透湿性のある内装材を選びます。
このように、コンクリートの性質を正しく理解することが、適切な設計・施工につながるのです。
「古いコンクリートは呼吸しない」という誤解
「コンクリートは経年劣化で呼吸しなくなる」と心配される方もいますが、これも正確ではありません。
確かに、表面が汚れや塗装で覆われると透湿性は低下します。しかし、コンクリート自体の内部構造は基本的に変わりません。適切なメンテナンスを行えば、長期間にわたって呼吸機能を維持できます。
私たちが手がけた築40年の建物改修工事では、表面の汚れや劣化層を取り除き、透湿性のある仕上げ材を施すことで、コンクリートの呼吸機能を回復させました。オーナー様からは「建物が生き返ったようだ」というお言葉をいただき、私たちも嬉しく思いました。
株式会社植田建設は、新築だけでなく、既存建物の価値を高めるリフォーム・リノベーション工事にも力を入れています。「信頼と品質で社会に貢献する」という理念のもと、建物の長寿命化をサポートしています。
まとめ:コンクリートの呼吸を理解して快適な建物を✨
ここまで、コンクリートが「呼吸する」仕組みについて詳しく見てきました。
コンクリートの呼吸とは、内部の微細な隙間を通じて空気や水蒸気が移動する現象です。この性質は、建物の耐久性向上、室内環境の快適性、省エネルギーなど、様々なメリットをもたらします。
私たち株式会社植田建設は、愛知県一宮市を拠点に、この「呼吸するコンクリート」の性質を最大限に活かした建設工事を行っています。長年の経験と確かな技術力で、100年先まで使える建物づくりを目指しています。
建物は単なる「箱」ではありません。人が生活し、働く場所です。だからこそ、素材の性質を理解し、それを活かした施工が重要なのです。
もし、新築やリフォームをお考えでしたら、ぜひ私たち株式会社植田建設にご相談ください🏗️ 「地域とともに未来を築く」をモットーに、お客様一人ひとりに寄り添った、真心のこもった施工をお約束します。
🏢 株式会社植田建設
📮 〒491-0824 愛知県一宮市丹陽町九日市場六反農459-2 2階
📞 TEL:080-2632-5570
🏗️ 経営理念
「地域とともに未来を築く。信頼と品質で社会に貢献する建設会社へ。」
私たちは、確かな技術と誠実な姿勢で社会基盤を支え、地域の安全・安心な暮らしを創造します。
すべての仕事に対し真心を込め、お客様・地域社会・社員に信頼される企業を目指します。
📌 会社方針
- 🦺 安全第一:すべての工事において、安全管理を徹底し、事故ゼロを継続します。
- 🏗️ 品質向上:高い技術力と経験を活かし、丁寧で確実な施工を行います。
- 🌱 地域貢献:地域の発展と暮らしの向上に貢献する企業であり続けます。
- 👨🏫 人材育成:社員一人ひとりの成長を支援し、技術と人間力の両面で優れた人材を育てます。
- 🤝 信頼重視:お客様との信頼関係を大切にし、誠実な対応と透明性のある経営を行います。

